あなたは上司や親の立場だったとして、部下や子供に言うことを聞いてもらうためにどのような工夫をしていますか?
これは意外に難しいのですが、一般的には上司や親が「こうして欲しい」と指示するよりも、部下や子供が「こうしよう」と自分自身で決める方が自発的によく動いてくれるようになると言われています。
その際、部下や子供が自発的に動いた結果に対して“褒める”ことは、部下や子供がその後も継続して動いてくれるようにするための大変有効な手段になります。
そこで今回は「相手を褒めるテクニック」についてご紹介します。
中堅や管理職の人など、後輩や部下を持つ皆さんのお役に立てるであろう内容ですので、ぜひご覧ください。
相手が一番求めている言葉で褒める
相手を褒めるテクニック①は、相手が一番求めている言葉で褒めることです。
褒めるというのは、ただ「すごい!」などの美辞麗句を並べることではありません。
相手が他人から言われて一番嬉しい言葉を伝えて初めて”褒める”という行為は完結します。
相手も人間ですから、もしそんな言葉を言われたらやる気を出し、あなたのためにどんどん動いてくれるようになるでしょう。
相手の存在価値を言葉にして褒める
相手を褒めるテクニック②は、相手の存在価値を言葉にして褒めることです。
人は自分の存在価値(=自分にはどのくらいの価値があるのか、どのくらい周囲から求められているのか)を確認したいと思っているものです。
そのため、相手の存在価値を分かりやすい言葉で表現して伝えることは良い意味で相手の心に刺さります。
「あなたがいてくれたから今回のプロジェクトは上手くいったよ」、「あなたのおかげで職場の雰囲気が明るいよ」等、相手の存在そのものに価値があることを伝えると良いでしょう。
周囲に相手の良い評判を流す
相手を褒めるテクニック③は、周囲に相手の良い評判を流すことです。
例えばあなたが顧客との打合せで「〇〇さんはしっかりしているし仕事が早い。頼りになる人なんです」と相手の目の前で顧客に話したとします。
このように話してもらえた相手は、その後自分の実力以上のものを発揮して活躍してくれるようになるでしょう。
“相手の目の前で行う”方がより効果的ですが、”相手がいない時に行う”ことも、あなたが流した評判はいずれ本人の耳に入るため大きな効果が期待できます。
相手を認めて意見を求める
相手を褒めるテクニック④は、相手を認めて意見を求めることです。
相手を認めて意見を求めるということは、例え結果としてこちらが望むような答えが返ってこなかったとしても、意見を求めたという事実自体に価値があります。
意見を求めるということは、相手の存在価値を認める行為です。
相手の中では「期待されている」、「信頼されている」という意識が高まるため、結果としてやる気を出し、より活躍してくれるようになるでしょう。
相手に感謝を伝える
相手を褒めるテクニック⑤は、相手に感謝を伝えることです。
「ありがとう」等の感謝の言葉は最強のコミュニケーションツールです。
なぜなら、基本的に感謝の言葉をいくら投げかけられても嫌な気持ちになる人はほとんどいないからです。
逆に相手は感謝されて良い気持ちになりますし、結果としてあなたに好意的な感情を持つため、言わばメリットしかありません。
相手をほめる際には、ぜひ感謝の言葉を一言添えるようにしましょう。
本記事を読んで頂いた皆さんにはぜひ上記特徴を参考にして、より良い仕事や人生を実現するためのヒントやきっかけにして頂ければ幸いです。