昨今、不祥事を起こして追及されている企業のトップの記者会見や失言した政治家謝罪会見のニュースを見ていると、彼らは自分の非を認めていないように見えることはありませんか?
そのような人達は自分を守るために言い訳をしたりして誠実に謝る姿勢を伝えることができず、結果的に損をしていることが多いのです。
人は誰しも謝罪をする際に言い訳をしたくなるものですが、実は下手な言い訳をせずに非を素直に認めて謝った方が相手に誠意が伝わって許してもらえる可能性がぐっと高くなるため、ずっと得なのです。
また謝ることで相手との信頼を深めることができますし、自分自信も人としてひと回り大きくなることができます。
そこで今回は「上手に謝罪するコツ」についてご紹介します。
若い人、中堅の人、管理職の人、全てのビジネスパーソンの皆さんのお役に立てるであろう内容ですので、ぜひご覧ください。
こちらの非を素直に認めて謝罪する
上手に謝罪するコツ①は、こちらの非を素直に認めて謝罪することです。
多くの人が謝罪することで(自分のミスを周囲に知られることで)自分の評価が下がってしまうと思い込んでいますが、実は失敗は失敗として正直に認めて謝った方が評価は上がるものです。
謝罪することで相手に誠意が伝わって許してもらえる可能性がぐっと高くなりますし、逆に相手から信頼を得ることもできますし、自分自信も人としてひと回り大きくなることができます。
相手の場所へ直接出向いて謝罪する
上手に謝罪するコツ②は、相手の場所へ直接出向いて謝罪することです。
例えば取引先の会社とトラブルが発生した場合、取引先の会社まで直接出向いて謝ることはダメージを最小限に食い止めて挽回のチャンスを得る有効な方法になります。
通常、謝罪をする際に相手と直接会うことをためらう人が多いため、怒っている相手の目の前で謝るのは相手に対してインパクトがありますし、大抵の場合は好意的に受け止めてくれます。
表情や服装は控えめに節度を持つ
上手に謝罪するコツ③は、表情や服装は控えめに節度を持つことです。
「申し訳ない」という気持ちから来る表情や節度ある服装、髪型、持ち物、化粧などにより、自然と相手へ謝罪の誠意が伝わります。
“人は見かけが9割”と言われるように、人は見かけで判断されやすいものです。
謝罪の際は謝罪の気持ちを表すものとして、表情や服装には気を付けましょう。
相手の話を誠心誠意聞く
上手に謝罪するコツ④は、相手の話を誠心誠意聞くことです。
相手が怒っている時は、何よりもまず“相手の話を聞く”のが鉄則です。
相手へ「あなたの怒りを受け止めています」というメッセージが伝われば怒っている方も納得して、次第にこちらの謝罪を受け入れてくれる準備ができます。
その際、上手に相手の話を聞くためのコツ【さしすせそ】を抑えておくと良いでしょう。
【さ】:先に相手の話を聞く
【し】:しっかりと相手の話を受け止める
【す】:すぐに話に割り込まない
【せ】:先入観を持たない
【そ】:その人の気持ちを大事にする
余計な言い訳をしない
上手に謝罪するコツ⑤は、余計な言い訳をしないことです。
世の中には謝った後に余計な言い訳を付け加えてしまったために相手の怒りを買い、せっかくの謝罪を水の泡にしてしまう人がいます。
相手が謝罪を受け入れてくれたと感じて途中で気が緩んでしまった、謝る側の油断による結果と言えます。
これは非常にもったいないことです。
謝罪の際は最後まで気を緩めず、誠心誠意対応するよう心掛けましょう。
本記事を読んで頂いた皆さんにはぜひ上記特徴を参考にして、より良い仕事や人生を実現するためのヒントやきっかけにして頂ければ幸いです。